新年のご挨拶と昨年のこと
あけましておめでとうございます!
ひるねと申します。
昨年10月から西小山にある銭湯、東京浴場さん内フロナカ書店街にて一箱書店を始めて早3ヶ月。
隔月でテーマを決めて、週1回本の整理と補充、Twitterではオススメ本の紹介をしてきました。
並べてすぐお持ち帰りいただける本もあれば、3ヶ月間全く動きがなく、そろそろ下げようかな…と思った矢先、持ち帰っていただける本もありと、 日々ぽぽぽ文庫を見てくださっている人はいるのだなぁと嬉しく感じています。
2022年も続けられる限り一箱書店を続けていくつもりですので、何卒よろしくお願いいたします!
そして余裕があれば一箱古本市にも参加出来ればいいなぁ〜とも考えています。
11月12月の陳列本一覧
2021年11月12月のテーマは『短編集』と『動物にまつわる話』の2本柱で本を並べました。
短編集
『新耳袋 第一夜〜第四夜』木原浩勝、中山市郎
怪談収集家の木原氏と中山氏が実際に各地で集めた怪奇現象から人怖、UFO目撃談までありとあらゆる奇妙な話99編。
この二編は著者の中山氏が本に書けなかった裏話をYouTubeで語ってくれているので、それも併せて楽しむことができます!
伝説の実話怪談『山の牧場』の全貌を中山市朗先生が語ります【新耳袋】 - YouTube
『営繕かるかや怪異譚』小野不由美
家に潜む怪異を宮繕屋(大工)が解き明かす6つの短編集。
霊を祓うとか退治するという物語ではなく、家屋に霊と住人が共生するという優しめホラー。
『奇談百景』小野不由美
作者が読者に募った99話の怪談集。100話目はあの「残穢」。短くて1頁、長くても4頁で物語が終わるので読みやすい(けど怖い!)一冊。きっとお気に入りの奇談が見つかると思います!
『夜市』恒川光太郎
中短編が2本読める一冊。
何でも売っている怪しい夜市に迷い込んだ裕司は“野球の才能”と引き換えに弟を夜市に置き去りにしてしまう…。ホラーというより幻想ファンタジー色が強め。異世界物や異形が好きな方に特にオススメです!
『不安の種+』中山昌亮
1話3分以内で読める短編集。怪異の玉手箱と言わんばかりに頁をめくる度に怪異と出会うことができる一冊。目の端に黒い影がまとわりつくような不穏なお話のオンパレード。たまに可愛い?おばけも出ます。サクッとゾワゾワしたい人にオススメ!
中山昌亮 (@ahogamirubutan3) | Twitter
動物にまつわる話
『伊藤潤二の猫日記よん&むー』伊藤潤二
ホラー漫画界のプリンス“伊藤潤二”による猫漫画。
新居への引っ越しと共に家にやってきた2匹の猫“呪い顔のよん”と“指しゃぶりのむー”。最初は猫なんて…と斜に構えていた作者が徐々に猫の魔性に侵されていくハートフルホラー猫漫画!
伊藤潤二 (@junjiitofficial) | Twitter
『きつねくんと先生』園田ゆり
ある日、クラスの児童に混じって人間に化けた狐がいることに気が付いた先生。この狐の目的は何なのか?謎が深まるばかりだが、不器用で一生懸命なきつねくんと、それを応援したい優しい先生のほっこりライフが愛おしい一冊。
『猫を拾った話。』寺田亜太朗
雨に濡れてよろよろになった子猫を拾って育ててみたら猫っぽいが猫ならざる巨大な異形に成長する。一つ目で三本足の真っ黒で大きなモフモフ。不気味な筈なのに猫仕草がとてもかわいらしい。誰が何と言おうと、この子は完全にねこ!
寺田亜太朗/全良■猫を拾った話。②③ (@t_atarou) | Twitter
『千の夏と夢』鯨庭
龍、鬼、ケンタウロス、ピポグリフ…と架空の動物にまつわる5つの物語。鯨庭さんの描く龍は怖気立つほど恐ろしく、見惚れてしまうほど美しい。どのお話も人間のエゴと悲哀、生物の残忍さや美しさを目の当たりにして胸が締め付けられてしまいます。
『血潜り林檎と金魚鉢男』阿部洋一
雨上がりに出没する金魚鉢の頭をした男。その男に吸血されると金魚になってしまう!金魚化した人々を救う“血潜り”達の救助方法はなんと金魚掬い⁈世界観が斬新で奇想天外すぎる吸血鬼漫画。
『羆嵐』吉村昭
日本史上最悪の熊害「三毛別羆事件」をモデルにしたドキュメンタリー風小説。
大正4年12月北海道の開拓村を1匹のヒグマが襲う。人の味を知った熊は幾度も村に戻り村民を食い殺していく…。
寒い夜中に読んではいけない1冊!
以上、合計14冊です。結構色々並べましたね。
こちらの本達は、1月からは箱の後列に並べますので気になる方は、漁ってみてくださいね!
2022年も、より良い読書ライフを!